「もうすぐ1歳半なのに指さししない」「健診で指さしを見るって聞いて不安」——指さしは発達の節目としてよく話題になり、心配になりますよね。医療職・医療従事者である3児の父(博士パパ)が、指さしの発達の目安と、しないときの関わり・相談の目安を整理します。
結論:指さしは「共同注意」のサイン。個人差はあるが大切な節目
指さしは、「あれ見て」と相手と注意を共有する力(共同注意)が育ってきたサインで、言葉の発達の土台になります。多くは生後10か月〜1歳ごろから始まりますが、個人差があります。指さしをしないこと「だけ」で問題と決まるわけではなく、視線の共有や、呼びかけへの反応など、ほかのやり取りが育っているかをあわせて見るのが大切です。
指さしの発達段階
| 種類 | 意味(目安の時期) |
|---|---|
| 要求の指さし | 欲しい物を指して伝える(10か月〜) |
| 叙述の指さし | 見つけた物を「あれ!」と共有する(11か月〜) |
| 応答の指さし | 「わんわんどれ?」に指さしで答える(1歳〜1歳半) |
これらは「相手と気持ちや注意を共有する」コミュニケーションの芽。言葉が出る前の、大切なやり取りの練習です。
指さしをしない背景
| 背景 | 内容 |
|---|---|
| まだ時期が早い | 個人差で、これから出てくることも多い |
| 性格・タイプ | 慎重なタイプはゆっくりめのことも |
| 関わりの量 | 共同注意を促す関わりが増えると出やすい |
| 見え方・聞こえ | 視覚・聴覚の不安があると影響することがある |
| 発達特性 | 視線共有や反応に気がかりがある場合は相談を |
指さし・共同注意を促す関わり
(1)大人が指さして一緒に見る——「わんわんいたね」と指さし+言葉。(2)子どもの視線の先を言葉にする——見ている物に名前をつける。(3)絵本を指さしながら読む——「これは?」「ぞうさん」とやり取り。(4)まねっこ遊び——バイバイ・パチパチなど身ぶりの共有から。無理に指ささせるのではなく、「一緒に見る」体験を増やすのがコツです。
相談したほうがいい目安
次のような場合は相談を:1歳半を過ぎても指さしや視線の共有がほとんどない、名前を呼んでも振り向かない、目が合いにくい、言葉が増えない・関わりが乏しい。相談先は1歳半・3歳児健診、かかりつけ医、地域の発達相談など。指さしは健診の確認項目でもあるので、健診で気になることを伝えるのも良い方法です。早めの相談は安心につながり、必要なら支援に結びつきます。
よくある質問(FAQ)
Q. いつから?
10か月〜1歳ごろから。要求→叙述→応答と段階的に育ちます。
Q. 1歳半でしないと問題?
それだけで判断せず、視線共有や反応など他のやり取りもあわせて見ます。
Q. 促すには?
大人が指さして一緒に見る共同注意を増やす。絵本やまねっこ遊びも。
Q. 相談の目安は?
1歳半過ぎて指さし・視線共有がない、反応が薄い等は健診や専門機関へ。
| 出典:共同注意・指さしの発達に関する発達心理学の知見、厚生労働省の乳幼児健診(1歳半健診)の確認項目、CDCの発達のマイルストーン。本記事は研究知見をふまえた中立的な解説です。 |
指さしを引き出す家庭の小ワザ
(1)窓辺で外を一緒に見る——「鳥がいるね」「車だね」と指さしと言葉をセットに。(2)絵本の読み聞かせで「これは?」——名前を答えるリズムをつくる。(3)少し離れた場所のものを欲しがる時がチャンス——「あれ?」と一緒に指さしして言葉で取ってあげる。(4)ジェスチャー遊び——バイバイ・パチパチで身ぶりの共有から。
「気がかり」を抱え込まないために
発達の気がかりは、ネット検索を続けるほど不安が増しがち。情報収集と同じくらい大切なのが、専門家に直接相談することです。1歳半・3歳児健診、かかりつけ医、地域の子育て支援センター・発達相談——どこでも構いません。「相談すること自体が解決」のことも多いので、不安が続くなら早めに動きましょう。
指さしが出ない時、家庭でできる7つの関わり方
指さしを「無理に教える」のは逆効果。「指さししたくなる環境」を作るのが正解です。博士パパ家で三男(0歳)の指さしを引き出した7つの関わり方を紹介します。
👶 指さしを引き出す7つの関わり方
- ①親が頻繁に指さして名前を言う(モデリング)
- ②絵本で「これは?」と指さしながら一緒に見る
- ③外出時に「ワンワンいるね」「ブーブーだね」を口に出す
- ④子の興味があるものをじっくり観察する時間を作る
- ⑤要求の指さし(取って・あれが欲しい)を見逃さない
- ⑥できたら大きく褒める/ハイタッチする
- ⑦テレビ・タブレットの時間を減らし対人時間を増やす
1歳半健診で指さしがまだの場合は「個人差の範囲か発達相談か」を健診医に必ず相談。早期発見・早期介入が将来の発達に大きく影響します。地域の発達支援センターも気軽に活用できます。
まとめ
指さしは相手と注意を共有する力のサインで、言葉の土台。個人差はありますが、指さしだけでなく視線の共有や反応もあわせて見て、気がかりがあれば早めに相談を。言葉全体の目安は言葉の発達(年齢別の目安)、2歳ごろの発語は2歳で言葉が遅い…関わりと相談の目安もどうぞ。
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